秘密のお姫様【完】



「あー‼やっと来たーーー!!!」




「瑠奈っっ‼大丈夫だったーーー⁉」




「る、瑠奈‼良かった大泣きして帰ってくるかと思ったーーー!!!」




そんな事を言いながらあたし達に駆け寄って来る莉麻と美那。





2人共走って来たそのままの勢いであたしに抱き付いてくる。





「うわぁっっ⁉ち、ちょっといきなり抱き付いて来ないでよ‼」




「だって、瑠奈が心配で心配でしょうがなかったんだもの‼」




「瑠奈、いつも肝試しとか帰って来る時は大泣きしてたのにいかにも泣いてません。って顔して戻ってくるんだもの」




………うぅ、それを言われると何も言い返せないんだよね。





あたしの顔をまじまじと眺めて居た莉麻はあたしが泣いた事に気がついたよう。





「……やっぱり、泣いたのね瑠奈」




「……うん」




莉麻に渋々白状するけど。





………あれ?






莉麻の目が赤くなってる………⁇




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