秘密のお姫様【完】



ーーー6月。





中間テストが終わって5日が経ったある日の1時間目。





「今日はテストを返すぞー‼」




なんて先生の一言が事の発端だった。





あの時は全く気にしてなかったけど。





名前の順にテストが返却されていく。





美那は1番始めに返されてた。





美那は「綾野」って苗字だからね。





それからちょっとして莉麻。





佐山って苗字なのに莉麻は出席番号が13番なのだ。





あたしは成宮で「な」だけど出席番号は、26番なんだ。





だから莉麻からもう少し後の方。





そして、あたしの順番がやってくる。





先生の所に貰いに行くと、「よく頑張ったな」とお褒めの言葉も貰った。





全員のテストを返し終わると。





「今回はかなり全員頑張ったな‼」




「先生、クラスで1番って誰ですか⁇」




なんて藤田くんの一言が決定的だった。





「このクラスの1位は成宮だな。ちなみにこの点数なら学年でも1位だと思うぞ」




< 406 / 487 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop