秘密のお姫様【完】



「誰なんだよあの2人」





イラついてる逸輝に莉麻は笑いながら答える。





「この学校の先輩よ⁇あの2人。それも3年生でこの学校で瑠奈よりも有名人よ⁇」




「瑠奈よりも有名人って、それで3年っ
て言うとあの双子の先輩だろ⁇」




「そう。あの超美人、超イケメンな双子の先輩」




「成宮璃菜先輩と成宮隼人先輩だよね⁇」




「海斗くん正解。あの2人は璃菜先輩と隼人先輩よ」




「でも、なんであの2人が……」




莉麻はまだ分からない⁇という様に笑い続ける。





「あの双子の先輩も成宮。瑠奈も成宮。ここまで言ってもまだ分からないかしら⁇」




そこで逸輝達はハッとする。





「みんなの考えてる通り。瑠奈と璃菜、隼人先輩は兄弟なの。っていうか前に説明してたじゃない瑠奈が」




困ったように笑いながら、正解を答える美那。





「そして、瑠奈の事がだーいすきなシスコンなのよあの2人」




「特に隼人さんはね」と苦笑いを浮かべる莉麻。





「だから瑠奈は隼人さんのシスコン発動中はいっつもあんな感じなのよね」




「あそこまでいかれると大変だよね瑠奈」




美那は帰った瑠奈に苦笑い。





「ま、そういう事だから。逸輝くん頑張ってね⁇」




「……は⁇何を⁇」




突然話を振られた逸輝は訳が分からずポカーンとしていて。





「瑠奈の家族みーんな瑠奈LOVEだから」




「……マジで⁇」




「残念ながらホントよ。特に隼人さんと瑠奈のお父さんが酷いけどね」




そう言って莉麻は。





「じゃ、あたしは帰るから。瑠奈から連絡入ってるし」




「じゃあね〜」と颯爽と帰ってしまったのであった。




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