秘密のお姫様【完】
「逸輝、お待たせっ♪」
逸輝のとこに行くと、笑って待っててくれた。
「……ん。帰るか」
「うん♪帰ろ〜」
「……ご機嫌だな、瑠奈」
「テスト終わったからね〜」
たわいのない話をしながら2人で帰っていると。
「そういえば、逸輝と帰るのってかなり久しぶりだね〜」
テスト中もあたしが仕事で直ぐに帰ってたんですよね。
だからホントに久しぶりなんだよね。
「……瑠奈ちゃんが体調崩したり拉致られたり、勝手に帰ったりしてたからな〜」
「………ご、ごめんなさい」
直ぐに謝るけど、逸輝をチラッと見ると。
「……どーしよーかなー⁇」
カナーリ怒ってると、言うか、拗ねてたようで。
「逸輝、本当にごめんなさいー!」
「えー、そう簡単に許すと思う⁇瑠奈ちゃん」
あ、ヤバイ。これは久々にやってしまったかもしれない。
「……許して欲しい⁇」
逸輝のスイッチ入れちゃったかも。
「許して欲しいです」