【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「あぁ。そこの美怜をな?」


彼がそう言った途端、皆がばっとこちらを見た。


「んだと?お前、そんなことが出来ると思ってんのか?


狼王の姫だぞ?


……族の姫に手ぇだしたらどうなるかぐらい分かってんだろ。」


あくまで蓮は冷静に言い返していた。


「……………本当よ、蓮。


私が斗真に迎えに来てって頼んだのよ。」


私は紅林斗真の方へ近づいた。


「何言ってんだよ!美怜!」

「みーちゃん‼︎」

「美怜そいつに近づくな。」

「冗談はよしてよ…」

「戻って美怜」


修、慧人、はる、莉央、葉佑が必死に言う。
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