【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜

悲しみの連鎖

蓮に会った日以来、気持ちが少し軽くなった気がした。


言われた通り家からほとんど出なかった。


何気無く過ごす1日。


前はただ過ぎてきた日々だった…けど。


今は1日1日がおしい。


そしてある日のこと。


珍しい人物からメールが来た。


会って少し話がしたいと。


私はその人とカフェで待ち合わせをすることになった。


待ち合わせのカフェに先に着いた私は適当に座った。


少し待っているとその人は私を見つけ、駆け寄ってきた。


「ごめん、お待たせ。

ありがとうね、来てくれて。」


そう言ってその人は私の正面に座った。