【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
何と無くだけど…怜さんの気持ちが少しだけわかる気がしたんだ。


怜さんは多分…ママが大好きだったんだと思う…姉弟として。


ママがパパの所に行ってしまって…寂しかったんだ…きっと。


それを捨てられたと勘違いしたんだ。


私も前まではそう思っていたから。


だから少しだけわかる。


でも怜さんのやったことは許されない。


これで良かったんだ。


さよなら、怜さん。


そして辺りを見回し蓮のところへ駆け寄った。


「蓮…‼︎

怪我大丈夫…?

ありがとう…迎えに来てくれて…」


「約束したからな。

迎えに行くって。

それより…先に怜奈さんとこ行ってこい」


蓮はそっと背中を押してくれた。


私は頷くとママの元へ駆け寄った。

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