【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
そして蓮は小さな箱から光り輝くシルバーのシンプルで可愛い指輪をはめてくれた。


………もちろん。左の薬指に。


こんな…嬉しいことって…あるのかな?


もう十分蓮からは貰ってるのに。


まだ私にくれるの?


幸せを。


「これっ…高かったでしょっ…」


「ばーか。んなこと聞くなっつの。

泣き虫も…直せよな」


蓮は私の涙を拭ってくれる。


泣き虫泣き虫言う癖に…いつも涙を拭ってくれる。


私…頑張るから。


蓮。


あなたのために。
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