【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「バカは余計。

卒業おめでとう。美怜。」


そう言って蓮はサングラスを外した。


5年前よりも大人っぽくなって。


かっこよさなんて増しちゃって。


銀髪だった髪を黒に染めて、若干後ろに流して。


何これ……ずるすぎでしょ。


「迎えこないって…」


「だから、嘘に決まってんだろ?」


「何で嘘つくのよ」


「久々にお前の泣き虫顔、見たくなってな」


「泣き虫直せって言ったじゃん!」


「泣き虫見ないのもなんか物足りなくてな〜」


「なんなのよぉ〜…うわぁーん!」


またもボロボロ泣いた。
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