ナンパ男との恋【番外編】

「これで分かったろ?
ほら、帰るぞ」


そう言いながら
手を繋ぎ
歩き始めた。


本当に・・・


つらいほど・・・よく分かった。

けど・・・・



「ほんとに 私がキスしたら
どうしてた・・・?」


「んー?それは ねぇな。」


「何で言い切れるの?」


自信あり気に そう言いきられると

何か 納得いかない。



「だって、あいつ
俺に勝ってるとこ1つもねぇし?」


「はい!?」


「しいて言うなら よくしゃべるって事くらいか?」


そりゃ・・・店員さんしてるくらいだから 輝樹みたいに 
必要な事以外 まったく しゃべらないってわけには
いかないと思うんだけど・・・


「まぁ・・・もし
春菜が あそこで意地で実行したとしたら・・・」


「したら・・・?」


「あの店員の事
殴ってただろうな。あははは」


あはは・・って

全然 笑い事じゃないような気する。


そもそも・・・

あの店員さん

私のせいで かなりの被害をうけたような・・・


・・・・ごめんなさい、店員さん。
でも、ありがとう。

と、
心の中で 懺悔しつつ 感謝してる私は

輝樹以上に ひどい人なんだけど・・・




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