ケチャップのないオムライス【短編】




私に決断をさせてくれた、
あのふっくらとした彼女は今頃どうしてるだろう。



新婚生活をスタートさせて旦那さんと仲良くしているかな。


私は教えてもらった。



一緒にいて心から笑顔になれなきゃ意味がないってことを。







最後に残った荷物を抱えてパンプスに足を滑らせる。

この鍵を使うのも今日で終わり、これから大家に返しに行こう。









ありがとう貴史。







ありがとう、花嫁さん。


End
< 11 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop