ケチャップのないオムライス【短編】



「ごめんね、私まだ仕事が残ってるの。

先に行くね」

千春は食事も程々に席を立った。



「送ってこうか?」

すかさず彼氏が優しさを見せる。



「いい。ゆっくりご飯食べて」



千春はにっこり笑うと、

私と彼に手を振って店を出ていった。
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