Loneliness



「あんたこそ、虚しい奴だな。」


「なっ……!」



無意識に呟いた俺の言葉に、
今度は刹那が目を見開く。



……言ってはいけないと、
解っているのに。



言われたから言い返す。
子供のような遣り取り。



刹那の言葉は。
刹那に俺が感じるものは。



結局は、俺の事を映し出す、
真実の鏡でしか無いのに。



けれど、
俺の口は勝手に言葉を紡ぐ。



「父親の為か?
そうやって感情を殺して
男を誑かして、楽しいのか?」



言ってから、気付く。



これは、刹那の事を
言っているんじゃない。



俺は、自分に対して、
そう……。



心臓が1つ、
どくんと音を立てる。



俺は、八つ当たりを――。

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