呪信メール
若菜はパソコンを松田に譲り、その画面を見つめる。


松田は最初に見たブログに戻った。


「ちょっとコンタクト取ってみましょう」


『初めまして、松田と申します。この度光栄社の少年ライトという漫画雑誌で、都市伝説について取り上げることになりまして、検索しておりましたら、このブログを発見いたしました。良かったら「呪われた携帯電話」についてあなた様の知っていることを教えていただけないでしょうか? ぜひともご協力のほどよろしくお願いいたします。直接連絡を取りたいので、下記まで捨てアドレスからで結構なのでメールください』


「富永さん、会社で使えるメールアドレスありますか?」



「えっ……ああ」


若菜は松田の前に割り込むと、松田の打った文章の続きに、メールアドレスを打ち込んだ。
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