Fallen Angel
「…あっ…っ…」
声を出したくても全身に走る痛みで、喉が締め付けられているような感覚に陥って音にすることができない。
「…うぁっ!!」
倒れたまま動けないでいると、背中に何かが突き刺さったような激痛が走った。
そして、その瞬間―――バサァっという音がして、頭上から誰かの声がした。
「お前、その天空石をどこで拾った?今すぐこちらに寄こせ。」
痛みに苦痛の表情を浮かべながらも、何とか頭を持ち上げ霞む視界の中で声の主を捉えた。
しかし、声の主を視界に捉えた私の頭は混乱して、正常な働きができなくなっていた。
