サイコーに不機嫌なお姫様。



なおは俺の声で、泣いていることに気付いたのか……



俺の胸に押しつけていた自分の顔を離して俺を見上げる。





そして右手で涙を拭いてくれて首に腕をまわしてきて……




なおからソッと唇を重ねてきてくれた。




そのキスは……俺の気持ちが伝わったんだと


別れは撤回してくれたんだと解釈した。



だってなおの表情はとても穏やかに微笑んでいたから。





だから俺は安心してそのまま眠りについた。



なおがいなくならないように




ずっと
抱き締めたまま……







< 179 / 202 >

この作品をシェア

pagetop