サイコーに不機嫌なお姫様。



慶一郎は俺の顔をジィーと見てニヤニヤしはじめる。


「ジェラシー? かわいいね?」


「ぷ……ちげーよ!!」



するどいな。いや、俺が分かりやすいか? 



「それなら直接見て行けばいいじゃん! 後半は予約入ってなかったからお客さんとして行けばなおも怒らないって!」


「いやいや! ダメだって! てか、そんな男に髪いじられるなんて有り得ねー!!」


「大丈夫! 腕は確かだよ。みんな尊敬してる」



尊敬……



これでかっこいい奴だったら俺へこむな。



「百聞より一見て言うし! 会ってみたほうが一番分かるよ♪」



慶一郎のバカ力にグイグイ引っ張っられて結局店内に連れてこられてしまった。



ヤバイヤバイ!!
絶対なおは怒るって!!



「こんにちはー予約されてますか?」



受付にいる女の子に声をかけられるが慶一郎はスルーしていく。



「瀬名さん! なおの彼氏のツッチーです! カラーリングお願いします」



その瀬名って男がなおの先輩……?



振り向いた瞬間……





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