王様&王子に買われました!?




「別れよう。」






そう再び言って、くるりと方向展開をして歩き出した。






「待てよ。」






そう言って、私を引き止める透。





私の手を掴む、私は振り返って・・・冷たい目を向ける。





「離して。」





透の手から私の手がスるりと抜ける。





そうして、また私は歩き出した。




透の声は雨でかき消され、私の鳴き声もむなしくかき消される。




これで・・・これで・・・よかったんだよ。
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