私の旦那様は特殊捜査官
結は難なく救い出せた。

犯人は二人に取り押さえられ、

一瞬怯んだ。

その隙を見て、オレは琴美の手を掴んだ。


何が起きたのか、

わかっていない琴美を落ち着けるため、

オレは琴美に声をかけた。

「落ち着け、オレだ」


その声に、琴美の顔が変わった。

オレの声をちゃんとわかったようだった。


そしてオレは走り出そうと琴美に声をかけた。

「琴美、走れ!」

琴美もその声で走り出していた。

…少々の不安はあった。

後遺症の残る足で、琴美を走らせるのは、

厳しいから。

…だが、ここは走ってもらうしかなかった。


…上手くいくと思いながら。

走り始めた時だった。

犯人の予期せぬ行動に、

2人の捜査官は倒された。

後でわかったのは、それほど大した傷じゃなかった

と、いう事。
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