私の旦那様は特殊捜査官
「出来る事はすべてやりました。

後は、赤ちゃんと、お母さんの生命力に掛けるしかありません」


「・・・そんな」


…琴美は、集中治療室に移された。

・・・何で琴美だけが、いつもこんなに苦しい目に

合わなければいけないんだ。

…それは、すべて、オレのせい・・・なのか。


たくさんの管に繋がれた琴美の、痛々しい姿。

でも、琴美の寝顔は、安らかで、・・・その中でも、

彼女は闘っている・・・

琴美・・・死なないでくれ。


その言葉だけが、何度も頭を駆け巡った。


…それから一週間、琴美は昏睡状態だった。


「・・・ママ、まだ起きないの?」

潤んだ瞳で、琴美を見つめるのは、愛娘の結。


オレは結を抱き上げ、微笑んだ。

精一杯の笑顔を作って・・・


「きっと、もうすぐ、目を覚ますから・・・

ママ、疲れたんだって・・・だから。

ゆっくり、休ませてあげような」


「・・・うん」

ポトリと、涙を一つ落とした結だったが、

笑顔で頷いた。

…結の為にも、早く、目を覚ませ、琴美。
< 81 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop