好きだなんて言わなければよかった【完】


「…は?なんなんだよいったい………」


真生くんがそう呟いて、気だるそうに立ち上がった




その瞬間、



パチリ




真生くんと目があった。




「……紗綾」



真生くんのきれいな瞳が大きく見開かれる。



「あの…か、勝手に上がっちゃって…ゴメンね…さっき、バッタリ慎也さんと会って…それで…」




そこまで、言った時、



ぽろっと、涙が一粒こぼれ落ちる。



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