好きだなんて言わなければよかった【完】



笑顔でそう言う彼女。




「…じゃあ、高校合格したら、一緒にどっか遊びに行きません?」




「…え?う、うん。もちろん。私、奢るし!」




そう言いつつも、一瞬、小夜子さんが驚いたように目を丸くしたのをオレは見逃さなかった。




…たぶん、“そんなんでいいの?”とか、思ってるんだろうな。




そんなことを考えながら、さっきまでとは打って変わって、楽しそうに微笑むオレ。




「めっちゃ楽しみにしてます!それじゃ、また連絡しますね!」





「う、うん!」




少し、戸惑いがちに頷く彼女。





「小夜子さん、おやすみなさい」





そんな小夜子さんにお構いなしでそれだけ言い残すと、オレは、自分の家に向かって歩き出した。





*旭side*end
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