好きだなんて言わなければよかった【完】



きっと、女の人からそんな態度をとられたことがないのだろう。



彼は、目を見開き驚いたような表情を浮かべた。





…少し、顔がいいからって、女が皆あんたになびくわけじゃないんだからね!




私は、心の中でそう呟き、ベンチから立ち上がる。



そして、そのまま、自販機に向かった小夜子の元に行こうと足を進めようとするが、




「ちょっと待って!」




ガッチリと、私の手首を掴む彼に阻まれてしまった。




< 43 / 404 >

この作品をシェア

pagetop