エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
私は泣き笑いしながら言った。

「初めてだね。タケルがそういうこと言ってくれるの」

「そうだっけ」

とぼけた言い方。

それでも嬉しい。

指輪より、家より、もっと大きな宝物をもらった私は心に誓った。

『私、タケルが好き。ぜんぶ大好き』

自分をもっと磨いて、もう少しだけ自信がついたら、口に出してそう言おう、と。



< 260 / 280 >

この作品をシェア

pagetop