エクスタシー 2 〜極貧のオンナ?〜
中華だけ御馳走になったところで
『あとはお若いお二人でどうぞ』
とかなんとか言って退散する事にしよう。

大島の方があたしより十歳以上年上だけど……。

とにかく、今夜は『やり手ババア』に徹することにして、空港に隣接するエアポートホテルへ向かった。

風水だかなんだか知らないけど、香港の内装の色調はイタダケナイ。

ホテルのロビーは、目がチカチカするようなカーペットとソファーの色のコントラスト。

ううむ……。

こんな家には住みたくない。

いくら金持ちでも、センスの合わない男とは暮らせないものだ。

香港に来る度に痛感する。

< 80 / 280 >

この作品をシェア

pagetop