幼なじみは年の差7歳


――翌日。

お兄ちゃんの運転する車に乗り、住宅街を抜けてショッピングモールへと向かう。



日曜日だけあって混んでる。

カップルとか家族連れがやっぱり多い。


周りから見たら私たちもカップルに見えるかな?

冬馬兄ちゃんに子供扱いされてるから……兄妹に見られてるかも。

そんなことを考えながらお店を見て回る。



「ねぇお兄ちゃん。お兄ちゃんが貰ったら嬉しい物って何?」

男の子の好きなものなんて全然わかんない。


だからお兄ちゃんに聞いてみたんだけど……。



「タバコ。あとはガソリン代とか。それから……」
「……も、いいから」


お兄ちゃんに聞いた私が馬鹿だった。

「なんだよ、冗談だって」

「私は真剣に聞いてるのに」

ほんとに真剣なのに。

なんでわかってくれないかなぁ。



「じゃあ真剣に答える」

突然の言葉、そして、
真面目な顔してるお兄ちゃん。

なんだろう?お兄ちゃんの欲しい物って。
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