私と兄の関係
「お兄ちゃんは、何で私を怒らないの? だって私、醜いこともしてるのに……それにお兄ちゃんは、何でそんなに優しいの? だって私、まだお兄ちゃんのプレゼント開けてないんだよ」

私は、言った。

「それは、俺のせいだから。それに由梨は、今だって頑張って生きようとしてるだろ? 俺は、優しくないよ。ただ、由梨が好きだからだよ。それに由梨は、今雅人と付き合ってるんだろ? だから開けなくていいよ。閉まってくれればいいから……」

何で?

それどういう意味なの……?

雅人君と付き合ったからって何か関係あるの?

「それどういう意味? 」

「まぁ、そのうち分かるよ。それと由梨、卒業おめでとな。ちょっと遅いけど……よく頑張ったな。俺は、皆が幸せそうでよかったよ。由梨、幸せにならないと俺許さないからな」

お兄ちゃんが言った。

「うん。お兄ちゃん、ありがとう。うん、分かってるよ。お兄ちゃんも幸せにならないと許さないよ」

私もお兄ちゃんと同じ事を言い返した。

「由梨のマネッコ」

「マネてないもん」

私は、意地張って言い返した。

「プッ。何か久しぶりに由梨と言い合ったな。最後に言い合ってよかったよ」

最後って何……?

「最後って……? 」

私は、恐そる恐そるお兄ちゃんに聞いて見た。

「大丈夫って。最後って言ったのは、俺が成仏するから。俺が生まれ変わったらまた、会おうな」

「うん、また会おうね」

私は、笑顔で言った。

「やっぱ由梨の笑顔は、可愛いな。その笑顔でずっと居ろよ。じゃあ、幸せでな」

お兄ちゃんは、そう言って成仏した。

ねぇ、お兄ちゃん。

私、最後こうして白井健斗として話せてよかったよ……

生まれ変わったらまた、会おうね。

これだけは、約束だよ。

ねぇ、お兄ちゃん。

私とお兄ちゃんは、いつまでも続くよね。

だから私、永遠に白井健斗って言う1人の人間を忘れないよ……

永遠に……

  由梨side~●end●~
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