私と兄の関係
「いいの買えてよかったね。由梨ちゃん」

店から出て雅人君が言った。

「ありがとう。雅人君のおかげだよ」

私は、雅人君にお礼を言った。

「いや、大したことしてないよ。それより、健斗の誕生日由梨ちゃんの家で誕生日会するつもりだけど、いいかな?」

「もちろん。それ私も参加していいかな? 他にも誰か来るの?」

私は、雅人君に聞いた。

「うん。元々由梨ちゃんは、参加しないといけないんだよ。健斗が由梨ちゃんなしじゃ嫌だからね。うん、他にも来るよ。俺は、あまり知らないけど健斗の新しい友達とその友達の妹が来る見たい。由梨ちゃんと同じで1年だって。だから仲良くなれるよ。きっと」

雅人君が言った。

雅人君以外にも来るんだ。

えっ、お兄ちゃんの友達の妹が来るの?

私と同い年の。

だったら仲良くなれるかも・・・・・・

「そっか。仲良くなれるかな? 仲良くなりたいけど・・・・・・」

私は、不安だった。

「大丈夫だよ。由梨ちゃんなら」

雅人君が言った。

ピッピッピッピッ・・・・・・

私のケータイが鳴った。

「雅人君、ごめん・・・・・・ちょっと出るね」

「うん、いいよ」

私は、電話に出た。

『もしもし由梨か? 由梨、今どこに居る? どっか行くなら言ってくれよ。俺、今外だけど今どこに居る?』

電話の相手は、もちろんお兄ちゃんだった。

バレたら困る・・・・・・

「いい。私、今すぐ帰るから。だから心配しなくていいよ」

『分かった。じゃあ、俺家帰ってくな。くれぐれも寄り道は、するなよ』

「うん。じゃあーね」

私は、そう言って切った。

「もしかして健斗から? だとしたら帰ろうか?」

雅人君が言った。
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