私と兄の関係
「あっ、行って来ていいよ。家事なんか私とお兄ちゃんが交代でするから大丈夫だよ。ねっ、お兄ちゃん?」

私は、お兄ちゃんに話を振れた。

「あっ、そうだな。たまには、2人で楽しんで来てな。由梨の言う通り俺と由梨で家事するから安心してな」

よかった……お兄ちゃんもそう言ってくれた。

「本当? 嬉しいわ。ごめんね……じゃあ、お父さんと楽しんで帰って来るわ。お土産ももちろん買って来るから楽しみにしててね」

お母さんが嬉しそうに言った。

お母さん、嬉しそう。

よかった……私は、これぐらいしか親孝行出来ないから。

だから楽しんで帰って来てね。

いい結婚記念日だといいね。

次の日―

私とお兄ちゃんは、お母さんとお父さんの見送りをした。

「じゃあ、行って来るわね。戸締りとか気をつけてね。後、くれぐれも料理をする時は火に気をつけること。分かった?」

やっぱり言うと思った。

だってお母さんが出かける時の口癖だもんね。

お母さんたらあいからわず心配症なんだから。

「「分かってるよ」」

私とお兄ちゃんは、同時に言った。

「じゃあ、行って来るな」

私とお兄ちゃんは、お母さんとお父さんに手を振った。

「じゃあ、家入るか」

「うん」

私とお兄ちゃんは、家に入った。

でも、微妙に2人っきりとか緊張するなー。

お兄ちゃんは、テレビを付けてお笑い番組を見ていた。

よく平然で居れるなぁ。

まぁ、私は妹だから当たり前か。

お兄ちゃんに取って私は、“ただの妹”だもんね。

私に取ってもお兄ちゃんしか思えないから。

だから緊張する事ないよね。

今まで通り普通通りにすればいいよね?

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