【完】最強の男に寵愛された姫
理人が眉を下げている姿を見た女は、悲しそうに目をふせた。





そして、姫華が見えた途端女が動いたんだ。





行き成り俺に抱きついてきたこの女に殺意が芽生えたのは、言うまでもない。





俺は、不快な思いのままこの女を振りほどき、姫華に目を向けた。





そこには、涙を流して悲しそうに笑っている俺が愛する女の姿があった。





それを、同じように悲しそうな目をして姫華を見る理人





その涙の原因をつくったのが自分だと思うと俺の胸は張り裂けそうなほど苦しくなった。





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