空色

いつもと違う帰り





「優奈あんまん食べて帰るか?」

「うん!あんまん食べたい」

「じゃあ今日は俺のおごりな!」

「うそ!?ありがとう!」


やっと自然な笑顔が出たような気がする
和人といると笑顔でいられる
でも泣きそうになる時もある…

私はきっと和人中心で生きてるんだろうなと思ってしまった。

「今日はごめんね?」

「全然気にしてねぇし大丈夫、それに言いたくないことだってあるだろ?」

「私なんであんな事言ったか分からないんだ…」

「俺もなんか変事言ってたかも、ごめんな」

「和人が謝ることじゃないよ?」

「まぁ今回はお互い様ってことで」

「ふふっ、そおだね」



「ねぇ、和人?」

「ん?」

「ずっと友達でいてくれるよね?」

笑顔で和人の方を振り向いた

そしたら夕日のせいか分からないけど
和人のほっぺたがほんのり赤色に染まった

「当たり前だろ!」

「よかった」

和人は私に近付いて頭をポンポンと
撫でた

私は和人に頭を撫でられると安心できる
側にいてくれてるって…
私は1人じゃないって思う


「もうムリすんなよ」

「ふふっ、わかってるよ…てか、ムリなんかしてないし」

「優奈の事だったらなんだってわかるんだからな!だからムリしてるってすぐ分かるんだ」


和人の嘘つき
なんでも分かるっていって大事なこと
わかってないじゃん


友達じゃなくて恋人になりたいと思ってることも分かってないよ…


さっきの言葉なんか言いたくなかっんだよ…
でもそう言わないと和人遠くに言っちゃいそうで怖かった



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