夢幻の魔術師ゲン
プロローグ
幼い頃、よく悪夢を見たらしい。

らしいというのは当然自分が覚えていないからなのだが、悪夢を見続けていたことでほとほと両親を困らせた。

けれど、あれだけはかすかに覚えている。

幼い頃の不思議な体験。

それが今となっては夢なのか、現実だったのかは分からない。

魅惑の世界と、不思議な少年。
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