ほんとは優しい私のオオカミ ①
そうつぶやくと翔が近寄ってきた。




瑠奈「いやっ!!」




いきなり大きな声を上げた私に対して翔は驚きながらも黙ってその場で止まる。




翔「なんで、そんなに怯える?」




えっ…。




一瞬ひるんだ私のすきをみて翔は近づいてきた。





瑠奈「いやぁあ!!!こないでっ!!」






やだやだやだ!!

恐い恐い恐い!!!







私の恐怖の記憶の断片がフラッシュバックされる。




瑠奈「いやぁ!!!やだっ!」





頭を抱えてうずくまる。





翔「おい。大丈夫か?」





戸惑いがちな翔の声を最後に瑠奈は意識を失った。
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