ほんとは優しい私のオオカミ ①

暴走

あの黒狼の紹介から1ヶ月が経ち、はじめは戸惑いがちだったメンバー達も次第に瑠奈と打ち解けていった。





空「瑠奈ーー!」




バタバタと総長室に入ってくる空。




瑠奈を膝にのせて雑誌を読んでいた翔が迷惑そうな顔をする。




翔「なんだ?うるさいぞ空。」



空「ごめんねぇ翔。ね!瑠奈!高校行かない?!」



可愛く首を傾けながら瑠奈に迫る空。

久々にきくその言葉。

高校…か。



瑠奈「高校…」




上を見上げて翔を見る。




翔「つまんないとこだ。」




くしゃっと瑠奈の髪を撫でながら答える。




空「こらぁああぁあ!!翔!瑠奈につまらないとこなんて言わないでよ!瑠奈!高校生はすんご〜く楽しいよ!」






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