ほんとは優しい私のオオカミ ①


髪の毛を撫でてもらうと嬉しくて笑みがこぼれる。



ニコニコしてると、保健室のドアがガラッと乱暴に開いた。




瑠奈「あ、翔!みんなっ」




翔は私の頬をみると蓮に詰め寄った。




翔「どういうことか説明しろ。」




このままじゃ、蓮が翔に怒鳴られそうだったので、




瑠奈「私がね、階段で転んだの!そしたら近くにいた蓮が保健室連れてきてくれて」




頭をフル回転させてとっさに思いついたことを言う。




よしっ!!




言うと翔は蓮から私に視線をずらして頬に触れる。




翔「痛いか?」




他のメンバーも心配そうな目を向けてくる。




みんなそればっかり

そんなに見た目酷いのかな。




瑠奈「ううん。大丈夫!」




ニコニコしていると、翔は頬を撫でながら後ろにいた優也に声をかける。



翔「今日は帰る。車を用意しろ。」




< 86 / 218 >

この作品をシェア

pagetop