はじまりオワリ。

『あ、はい』



咄嗟にそう応え、携帯で時間を確認すると家を出てからちょうど1時間がたつ頃だった


…この時間ならもうお母さん寝てるだろうな



『お前んちどっちだ?』



『こっちです』



右を指差す



『おぉ、そうか』


先生はそう言い、私の指さした方向に歩き始める


早足の先生に私も少し小走りになりながら着いて行く




『先生も家こっちなんですか?』



『いや。俺はあっち』


半歩前を歩く先生は振り向きもせず言う



『そんな、悪いですよ…ここからまだ少しかかりますし…』



家まではまだ20分ほどかかる

さっき会ったばかりの先生にそこまでしてもらうのは少し気が引けた



『いいんだよ、お前に何かがあってからじゃ遅いだろ、それに俺教師だし、そういう義務みたいなのがあるんだよ』



『でもっ『それに』


先生は私の言葉に被せると、



『今はお前と話していたい』



と振り向いてそう言った。




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