君の匂い
☆放課後☆


「やよ、俺考えたんだ…」


また、榊くんか……。
部活に行きたいんだけど



「爽やか馬鹿がスキでも俺はやよだけだから」


おい、爽やか馬鹿…?
晴くんを馬鹿とか言わないでほしいよ。



「馬鹿ってなんなのよ」

榊くんは、ため息をつく。



「やよ、聞いてた……?」

真剣な顔をするー…。



「俺は、晴って奴に負けないから…
弥生が俺だけを見てくれるまで待ってる」


弥生…、いつも「やよ」って榊くん読んでるのに。



「弥生、…おいで」

榊くんは、優しい顔をして手招きをする。


「ちょっと!!!」

榊くんが抱きしめる。


「弥生は、俺だけのでいてほしいけど我慢するよ」


そっと、髪を撫でる。
なんか…優しいと調子が狂うよ…。


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