学校一のモテ男といきなり同居
これ以上ないっていうぐらい、大きな声で叫ぶ。



反射的に目を閉じ、再び開けると、まだそこにストーカーの顔があった。



腕を掴まれ、強い力で上へ引きあげられる。



「キャーッ、キャーッ、キャーッ!!!!」



もう逃げることすら忘れ、ただ叫び続けた。













「おいっ……」



「嫌ぁっ!!助けてーっ!!キャーッ!!」



「うるせー……少しは黙れよ」



……えっ!?



聞き覚えのある、艶のある低い声。



この声を、あたしが忘れるわけがない。



掴まれた腕をたどり視線を上げると、背後に郁実が立っていた。



「ウソ……い……郁実っ!?えっ……オバケなのっ!?」



「……はぁ?」



あたしの背後で思いっきり呆れた顔をしているのは、



紛れもなく、郁実本人。



今日出て行ったときと同じ格好だし、



オバケ……ってことは、ないよね!?



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