学校一のモテ男といきなり同居
肌と肌が触れ合う夜
しばらくすると、外が騒がしくなっていて。




近所の人たちがあたしの叫び声を聞きつけ、いつの間にかウチの周りに人だかりができていた。




警察が来たあとは、もっと大変なことに。




そして警察が帰ったあとも、近所の人が色々と聞いてきたけど、郁実が外でウマく対応してくれたみたいだった。




あたしはただ、家の中で待っていただけ。




こんなに守ってくれる人をどうして、楽しいことしかしない、みたいな言い方で攻撃してしまったんだろう……。




事実なのかもしれないけど、言うタイミングっていうのもあるはず。




よりによって、こんな大変なときに言うなんて。




ああ……あたしって、ホントにバカ。



待っている間に、友ちゃんに今日のことを説明した。



かなり驚いてたけど、ストーカーが捕まったって聞いて、安心していた。


友ちゃんとの電話も終わり、家の外が静けさを取り戻した頃…やっとのことで、郁実が家の中に入ってきた。










玄関のカギを閉めて、顔を上げた郁実に駆けよった。



「ゴメンね……あたしのせいで……」



まだ怒っているのかと思った郁実は、なんだか疲れた顔をあたしに向けて、やんわりと笑った。



「別に、真央のせいじゃねーじゃん。疲れたよな、風呂入れば?」



「いいよ……お風呂どころじゃない……」



「そっか。俺は、風呂に入らねーと、疲れとれねぇから。入ってくる」



そう言い残して、あたしの方を見ることもなくお風呂場へと消えていった。



……ヤダ。



ひとりにしないで……。



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