学校一のモテ男といきなり同居
「変態が、お前のこと甘いとか抜かしてだろ。ホラ、どこ食べられた?ココか?それとも、ココ」



「あっ……ん、やめて」



郁実があたしの脇腹を突っついてくる。



「いやんっ。真央ちゃ~ん、変な声出すなよー」



後悔してた自分がバカらしくなってくる。



あたしが言ったこと、全然、気にしてないんじゃない。



これはいつもの能天気な、郁実だし。










「今は、真央ちゃんって……言わないでっ。思いだす……」



ふくれてそっぽを向くと、不安そうな顔をした郁実が、あたしの顔を覗きこんできた。



「ゴメンな……俺、お前とどう接していーか、わかんねーの。怖かったよな……だけど、こうやって……触れても、大丈夫……?」



ストーカーに舐められた首筋を触られると、ゾクッと嫌な感じがした。



ギュッと目を閉じ、あの瞬間を思いだしてしまう。



「やっ……ムリ……」



フルフルと、首を横に振る。



触ってるのが郁実だってわかっていても、なんだか気持ち悪い……。



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