学校一のモテ男といきなり同居
「やっ……お母さんが見てたらどうするの!?」



「別に俺は困らないけど」



なっ、なんてヤツ。



「あ……あたしは困るのっ!もうっ、行って来ます!!」



「やばいヤツがいたらすぐに連絡しろよー、飛んでくから」



「わかったってば」



ホント、過保護なんだから。



ストーカーも捕まったし、もう大丈夫なのに。



急いで家を出る。



今日は報道陣も来ていないし、いつもの日常だ。



カバンを脇に抱え、駅までの道を急いだ。











学校に着くと、なんだかジロジロ見られる。



……なに?



知り合いでもない、上級生らしき茶髪で派手顔の女の人があたしに近づいてくる。



「あんたさ~、かわいい顔して結構やるよね」



……はい?



突然なんなの?



ギョッとしていると、他の人にも話しかけられる。



「見た目じゃわかんないね。大人しそうだけど、奪っちゃうんだ?」



……わけがわからず、とりあえずスル―。



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