学校一のモテ男といきなり同居
「最初はどうだったの?キス?それとも……」



白雪ちゃんがクスクスと笑いながら、男の人に顎で指図をする。



男の人の視線が、あたしの全身を舐めるように見てくる。



その視線だけで……もう、限界だった。



体が寒くなって、ガタガタと震えだす。



一気にパニックになって、意識が朦朧としてきた。



「おい……コイツ、ヤバくね?なんか、様子が……」



「いいから、続けなさいよ!!」



男の人と白雪ちゃんのやり取りが、ボンヤリと聞こえてくる。



逃げたいのに、逃げられない。



頭が痛くて、目をつぶっているのに目の前が真っ白で……。



あたし……



もしかして、死ぬのかな……。












そういえば、昨日郁実に、



郁実がいなくなったら、死んじゃう……って言ったっけ。



まだ、あたしの側にいてくれようとしてるんだから……



死ぬわけにはいかないの。



会いたいよ……



郁実に、



今すぐ、会いたい……。



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