学校一のモテ男といきなり同居
「まぁ…俺のこと知らないかも。今の格好だと」



「え?」



「いや、ジャージ着てても思いだしてもらえる気がしねぇ…」



「ジャージ!?」



「体育祭で、同じチームだった」



「たっ、体育祭!?」



「そう。チーム豹だったよな。俺、チーム豹の応援団にいた」



「応援……団」



そう言われてみれば、クラスごとにチーム分けをしていて。



あたしのクラスはチーム豹で。



そこには応援団がたくさんいて。



だけどいっぱいいたから、わかんない。



「もしかして、同じクラス!?」



「なわけないし!アハハ、やっぱおもしろいや」



目の前の人は、あたしを見て笑っている。



人の顔を覚えるのが苦手だけど、さすがのあたしでもそれはないか。



< 88 / 978 >

この作品をシェア

pagetop