学校一のモテ男といきなり同居
「ハハッ。さーて、寝るか」


玄関を通ろうとしたあたしの頭を、井上くんがポンと叩く。


「触らないでっ」


「いちいち突っかかってくんなよ」


「井上くんがちょっかい出すからでしょ!?」


「でかい顔して、俺の視界に入ってくるからだろ」


「なっ…」


「ケツでかい、態度がでかい、目が…」


「ひどいっ」


「ウソだよ。真央は、かわいい」


にっこり笑って言われると、


ホントに?なんてすぐ信じそうになる。






でも。


「自意識過剰~。お前、学習能力ないだろ」


ニヤッと笑った井上くんのお腹に、


鋭いパンチをお見舞いしてやった。



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