幼なじみは弱虫boy!?

嫌だよ……

『……』


颯真に……そんな過去があったなんて…


あたし……全然知らなかった


「なぁ……凛香」

『ん……?』

「もう俺達……他人になろう」

『え?』


た……にんに…なろう……?


他人……?


あたし達……幼なじみなのに……?


……そんなのっ


『嫌だよ……』

「俺は嫌じゃない」

『どうして!!』

「なんで俺が弱虫のふりしてたか分かるか?」

『え?』

「お前に嫌われるためだよ」


颯真は今までで一番冷たい目を……あたしに向けた


『なんでよ!!!』

「もうお前といるの疲れたの」

『あたしのお母さんのご飯食べに来るって言ったじゃん!!!』

「そんなの……嘘だよ」

『!!!』

「じゃーな」


そのまま歩き出した颯真


そんな颯真を


あたしは引きとめる事が出来なかった



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