チョコよりも甘く
「ごめん、あたし…龍斗にちゃんと話してくる。」



紗姫は戸惑いながらもそう言った。




「わかった。龍斗ん家まで送っていくよ、」



玲汰は予知していたように、すぐ納得した。




そして携帯を取り出した。







プルルルルッ―――




(はい、並木タクシーです。)



「えっとー、並木運動公園の北側に1台お願いします。」




(わかりました、5分程で向かわせます。)




ピッ―――





玲汰は慣れた手つきでタクシーを呼んだ。





本当にあたしは玲汰に支えてもらってばかりだ…


あたしも玲汰を支えたい。

重荷になるかもしれないけど、

              玲汰が好きだから。




この時、あたしは強く決心したんだ。
玲汰を支えるって。

玲汰を…選ぶ、と。













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