チョコよりも甘く
紗姫はリビングへ戻った。



「でたよ~っ」


「おせーよ、俺も入ってくる。」




そういって龍斗はお風呂場に行ってしまった。




雑誌を読んで待っていると、龍斗は15分程で戻ってきた。





髪の濡れ加減がセクシーだ。


(やだっ、あたしったら何考えてんだろう…///)




「喉渇いた。」


「あっ!!ちょっと待ってね。」



紗姫は小走りでキッチンに向かった。




「…ごめん、さっきカレーに使ったミネラルで最後だった…。」


落ち込みながら申し訳ない気持ちを込めて謝った。




「家に水ないってどんだけだよ(笑)まぁいいけど、他になんかないの?」


「酎ハイなら有るけど…。」

「おぉっ、いいじゃんのもーぜ!?」


龍斗は喜びながら言った。




家には沢山のお酒がある。お母さんがたまにまとめ買いをするからだ。




「わかった、持ってくんね。」



そう言って紗姫は再びキッチンに入っていった。






―プシュッ



「はい、どーぞ」



「サンキュ」

缶を差し出すと、龍斗は一気に飲んだ。




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