溺愛系と天然系が恋しました!


「き、きーち先輩?・・・どうしました?そろそろお家に行きませんか?」


「ねぇ、美優?喉、渇かない?」


最早、あたしの言葉はスルーなんですね・・・
きーち先輩・・・


でも、それでも何とか回避しようと、
あたしはあたしで会話を続けようと試みてみる。


「きーち先輩のご両親に、会うの楽しみですっ!」


「喉、渇いたよね?蒸れる位汗かいたし、・・・ね?美優?」


「へっっ?!?!」


その話は、
終わらせるべきではないんですか・・・?!

きーち先輩のプライドを傷つけてしまうくらい、恥ずかしい思いをさせてしまったあたしへの罰ですかぁぁ?!?!


・・・あれ?
でも、それ、あたし関係ないよね・・・?


「喉、渇いたって・・・言えっ。」


「えっ?!えっと!・・・喉が渇いたでござる。」


もう、言い違えちゃったとか、そんなのは、
どうでも良くなっちゃうくらい・・・

・・・なんか、終わった気がする。
色々と。


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