溺愛系と天然系が恋しました!

あたしの目の前に突き出されたペットボトル。
その表面には、まるで今のあたしみたいに
汗をかいている。

それの下からポタリと雫が一滴、二滴。


あ、あたしにはっ
あたしには無理です先輩!!


口を一文字にしながら目を潤ませて
何とか見逃して貰おうと
きーち先輩を見上げてみた。


まだ満面の笑みですよ…
こればかりは、ハードル高過ぎっ!


「せ、先輩っ!あ、あたし!した事ないし、無理ですよぉ…。」


「あぁ!こうやるんだよ?」


きーち先輩は、舌をストローみたいに丸め
あたしに伝授しようとしている様だ。


違いますからーーー!!
やり方云々を聞いているわけじゃないです!




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