ちょーだい。
第一章

“あたし”



『ほら、もう出てって。あの人来ちゃうから。てか、明日まで帰ってこないでね。』


冷たい言葉と共にあたしは家から追い出された。


閉められるドア。

冷たい言葉。


こんなの毎日の光景。



あたしを追い出したヒトはあたしのお母さん。



『........さむ…』

今は1月。制服1つで追い出されたから、さすがに寒い。


“永島 瑠衣”

これがあたしの名前。
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